サラ忍マンの知恵(編集中)
知見
理念と概念 - 堺屋太一 「世界を創った男 チンギス・ハン」
何事であれ、事業を成し遂げるには、まず明確な理念(ビジョン)が必要だ。
何のために何をするのか、目的をはっきりさすことが第一だ。
次には、その理念を実現する形と気持ちの概要、つまり概念(コンセプト)を明確に描くことだ。
この事業は、どんな人々をどう組織して、どんな方法でどんな規模で、どう実行して行くかの大凡を示すのである。
事業が成功するには、この理念と概念とがよく合っており、人々を奮い立たせるような精神的喜悦や技術的な満足を感じさせねばならない
第三は、それが成功に至る道筋(ストーリー)を想定することだ。
長期の巨大な事業でも、究極の成功に至る道筋を見定めておく必要がある。
この際、大切なのは「現実的」という名のもとに、着手し易い入口に跳び込まないことだ。
往々にして入り易い入口には出口がない。
初期の妥協が後の挫折に繋がる。
究極的な成功を求める者は、入り難くとも出易い道筋を選ばねばならない。
事業を始めるにあたって、この手順を確実に踏むのは難しい。
事業参加者の多くは、既成の常識で事業を解釈し、そこに籠められている理念や概念を聞こうとはしない。
大抵の事業計画書には、「目的」や「理念」が記されており、大凡の概念が図示されている。
だがこれを真剣に読み、正確に評価する者はごく少ない。
それ故、理念と概念を深く印象付け、正しく認識させるための象徴(シンボル)が必要だ。
「なるほど、これをやるのか。それならこうだな」と思わせるような施設、組織、行事あるいは計画を作るのである。
コマツ会長 坂根正弘
フラットな海外の組織の弱点は現場を知らないトップが決定権を持つこと。
外資系の場合はコミュニケーションの難しさもありタチが悪い。
特に製造業において。
例、改善活動への取り組み。
開発技術者と生産技術者における欧米との違い。